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【UTTOCOな人】小倉誠一さん_vol.33 2019


京都「おやじの会」連絡会 前会長 小倉誠一

2003年10月3日の「とうさんの日」に発足した京都「おやじの会」連絡会。

京都「おやじの会」連絡会主催では第三回全国おやじサミットや、国際oyajiサミットなども開催され、全国的にも活発なおやじの会が存在します。そんな京都「おやじの会」連絡会 会長を5年間務めた小倉誠一さんにお話をうかがいました。

子育て=親育て

おやじの会は子どもたちのためでけでなく、親のためにもなっている。

Q. 京都市のおやじの会の特徴を教えてください。

 まず、おやじの会は、PTA(Parent-Teacher Associaton)のように強制力があるものではなく、地域のおやじが自分たちで、地域の特色に合わせて自由に活動しています。おやじの会は、「この日にこのような活動をするので、よければ手伝いにきてくださいね」という活動を目指しています。私は、それをこの指とまれ方式と呼んでいます。そのため、負担を感じることもそれほどありません。その中でも共通認識として持っているのは、「子どもに恥ずかしくない背中を見せましょう」ということです。 京都「おやじの会」連絡会という、各単位おやじの会を充実させていくことが目的のネットワークがあります。そこでは、京都市内約150有るおやじの会の活動などの情報を交換し、人やモノが足りない場合は知恵を出し合うなどして協力しています。京都市のおやじの会では、「わが子の父親から地域のおやじへ」を合言葉に学校、家庭、地域の応援団として、小学校を中心に市内各地で父親が自然なかたちでサークル活動を展開しています。

Q.小倉さんはどうして、おやじの会の活動に参加し始めたのですか。

 まだ私の子どもが小学校に入る前でしたが、少年補導委員会に入ってボランティアをしていました。そして、子どもたちが小学校に入り始めたころにPTAに関りはじめ、当時の小学校のPTA会長のほうからおやじの会の活動にも声をかけてもらったのがきっかけです。

Q.もとから地域の子どもたちを見守ることに関心があったのですか。

「何かをしないといけない!」、「ボランティアしないといけない!」という使命感はありません。他のおやじの会のみなさんも同じだと思いますが、単に「子どもと遊ぶのが好き」という感覚ではないでしょうか。

 私が子どもの時は大人が何かやってくれて、子どもたちを喜ばしてくれる地域関係が当たり前にありました。だから私は自分たちがかつてしてもらったことを地域の子どもにしてあげたい、喜ばせてあげたいと思っています。やはり、地域にお世話になっているという感覚があるから、お手伝いしようかなという思いになります。

 子どもたちを見守るという点では社会福祉協議会の人や保護司という専門職も道としてはありますが、あくまで「地域のおっちゃん」というおやじの立場から関わることも子どもたちにとって必要だと思っています。

地域のおやじはいくつになってもいい

Q.幼稚園や小学校に通っているお子さんのお父さんもいれば、ベテランお父さんたちも一緒に活動することになると思いますが、さまざまな年代が交ざって活動するのは難しくないですか。

 おやじの会の一番の目的は各地域のおやじの会が充実することです。目的が一緒であれば、年代が異なっていても活動やグループとしてうまくいっています。地域のおやじというのは何歳でもいいのです。私たちの世代も若い世代に譲るところは譲ってあげないといけません。さまざまな考えがありますし、「こんなことをやりたい」と思って話しているときに「これではあかん」とお局姿勢になるのではなく、サポートができればと思っています。失敗をしてもいいのです。

Q.おやじの会への思いを教えてください。

 やはり、スローガンでもある「わが子の父親から、地域のおやじへ」という思いが

1番です。 私が小さいときは、近所のおっちゃんやおばちゃんたちとのつながりがしっかりしていました。集合住宅でも必ずお互いの顔を知っていました。そのような自分の経験から子どもが大人の顔を覚えること、大人が子どもの顔を覚えることができるのが大事だと思っています。最近は、地域での関係性が希薄になってきたように感じています。学校帰りに1人で帰っている子に、「どうしたの?」と一言声をかけられる関係性が大事だと思います。小さなことですが、そういうのを広げていきたいです。

見せましょうおやじの背中

Q. 京都「おやじの会」連絡会の会長をを務めた5年間で大切にしていたことはありますか。

  私は「見せましょうおやじの背中」をテーマに掲げていました。子どもは大人が思っている以上に大人の姿を見ていますが、それを大人はなかなか気づきません。例えば、大人達が横断禁止の道路を渡っているところやたばこやジュースのごみをポイ捨てしているところを誰も気にしていないと思っていても、子どもたちは見ています。そのため、規範意識を持ち子どもたちに恥ずかしくない大人の背中を見せることをおやじの会のメンバーで大切にしていました。

Q.強制力がないおやじの会の活動で、仕事も家庭も忙しいみなさんの原動力は何だと思いますか。

 携わった子どもたちが成長して、地域の行事に参加してくれたり、お手伝いをしてくれたりというのが今起こり始めています。それを見ていると、関係性が循環していることを感じます。それが私たちの原動力の1つでもあります。

 私たちおやじの会は、子育ての部分で、地域の子どもたちに関わっていくことを大切にしています。育児だけでなく子育ても母親だけではできません。もっと大変で大事なのは長く続く子育て、家庭教育が重要と考えます。

 「子育てをどうしたらいいかわからない」、「地域の人とどう関わったらいいのかわからない」と、地域や子どもとコミュニケーションがうまく取れず、少しずつ殻に閉じこもってしまう親御さんが多くいます。

 どのような親も初めは子育ての仕方なんて分かりません。子を育てていると多くの人は思ってますが、実は子育ては親を育てていると思います。子育ての仕方がわからないなりに、自分の子どもは学校でどうしているのかと気になり、PTAやおやじの会に参加しているうちに、親が育ってきます。

Q.おやじの会は父親が子育てに積極的に関わっていく入口としても位置付けることができそうですね。親が育つということに着目すると、おやじの会にどのような可能性を感じていますか。

女の人はコミュニケーションがすごく上手いけど、お父さんはコミュニケーションが下手な人が多いですよね。ただ、お父さんって一歩踏み出すとすごい力を発揮します。実際は、その一歩を踏み出す勇気がなかったり、ちょっと遠目に見ているお父さんが多い。そこで手を引っ張ってあげたりしたら、そこですごい花が咲くと思うし、素晴らしい逸材がいっぱい眠っていると思います。

Q.最近は自治会に入るのも拒む人が増えてきていますが、そのあたりはどのように感じておられますか。

 おやじの会は、地域への活動にハードルを高く感じている人たちにとっての仕掛けみたいなものと思っています。おやじの会に入り、活動してみると、「この自治会ってこんな活動してはるんや」、「自治防災・市政協力員の方はこんな活動をしているんや」、「社会福祉協議会の人はこんな活動をしているんや」というのが少しずつ見えてくると思います。

 例えば、運動会のときにお父さんに声をかけて、おやじの会に来てもらいます。活動に参加するうちにおやじの会をおもしろいと思い始めてくれます。そうして、PTAなど別の活動にも参加していきます。お子さんが卒業したあとは、少年補導を手伝うなどの地域の活動に参加してくれるようになりました。こうして親に対しても、子どもに対しても、キッカケづくりをできるのが、おやじの会だと思います。

Q.最後に、おやじの会の活動への想いを教えてください。

 高みを目指して、地域の団体の長になるのではなくて、地域のおやじでいいと思っています。いくつになってもいろんな人がおやじの会という形で地域に関われるような団体になっていたらいいなと思います。

 私のライフワークとして、自分の体が続くまで地域の子どもと関わっていたいです。もう1つはおやじの会が企画していた活動で遊んでいた子どもたちが、親になりおやじの会に入ってくれたら最高ですね。

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