子どもたちの「聴きたい」を叶えた、心温まる演出と工夫~児童館50周年を彩ったサウンドドレスの音色~
- 伏見いきいき市民活動センター

- 2 日前
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25.11.8_納所城之内児童館「のうそ50th児童館まつり」
京都納所城之内児童館×サウンドドレス
■令和7年度『のうそ50th児童館まつり』の活動レポート
京都納所城之内児童館では、毎年、親子で楽しめる「児童館まつり」を開催しています。今年度は児童館開設50周年の記念として、「のうそ50th児童館まつり」を実施しました。今回は外部ゲストを招いた「特別なお祭りにしたい」という思いから、音楽を通して親子が楽しめるプログラムを企画し、「サウンドドレス」さんとのご縁がつながりました。
当日、サウンドドレスさんの演奏は、子どもたち、近隣の保育園児、保護者、関係者、総勢80名余を前におまつりのフィナーレとして披露されました。ピアノ・バイオリン・歌声が重なる生演奏は迫力があり、子どもたちがよく知っている曲も多かったため、会場には自然と歌声が広がっていきました。
今回サウンドドレスの代表である牧平さんは演奏者ではなく、司会進行を務められました。牧平さんは曲の合間に、子どもたちへ一緒に歌えるよう温かく声掛けをされ、会場とのコミュニケーションをされていました。その結果、会場が自然と一体となり盛り上がりました。
また、「となりのトトロ」の演奏では、サウンドドレスのメンバーさんが、当日の朝に用意してくださった「どんぐりの折り紙」が子どもたちにプレゼントされ、曲に合わせた演出として大変喜ばれました。
サプライズやアレンジなど、参加者が楽しめる工夫が随所に盛り込まれ、50周年にふさわしい心温まるイベントとなりました。


■今回の取り組みを振り返って
京都納所城之内児童館 館長 町田さん、 松井さん
今回、児童館まつり(50周年記念事業)では、子どもたちにとって「記念になるイベントを企画したい」と考え、『むすぶっく』をきっかけにサウンドドレスさんの演奏が実現できました。
事前の打ち合わせでは、私たちの来場者のニーズやリクエスト曲を丁寧に汲み取っていただき、準備・リハーサルもスムーズに進めることができました。
当日は、サウンドドレスさんの衣装がとても綺麗でいつもとは違う「特別感」を演出してくださいました。また、生の音楽に触れる貴重な機会となり、子どもたちが一緒に歌ったり、楽しそうに演奏に耳を傾けたりする姿が見られ、素晴らしい時間となりました。
リクエスト曲を含め、乳幼児から小学生高学年まで楽しめる選曲ばかりでした。特に「虹」の演奏では、会場全体が自然と一体となり大合唱となりました。とても楽しい雰囲気でした。
演奏後には感想を伝えに行く子が多く、「すばらしかった」「プリンセスみたい」という声もたくさん寄せられました。みんなで1つになり「1日楽しかった」と振り返えられる、心に残る素敵なフィナーレとなりました。
今回の機会を通して、生の楽器演奏に触れられる時間を、今後も児童館の活動の中に取り入れていきたいと考えています。

[京都納所城之内児童館]
社会福祉法人京都社会福祉協会が運営母体となる児童館で、今年(2025年)に開館50周年を迎えた。館内には図書コーナー、遊戯室、育成室、館外には畑や園庭を備え、令和7年度4月時点に登録数63名の学童クラブを運営している。学童クラブや乳幼児クラス、地域子育て支援ステーション事業などを展開し、こどもの健やかな成長と保護者の子育てを支え、こども達にとって安全かつ安心できる生活の場となるよう努めている。
サウンドドレス 牧平さん
今回、児童館まつりのフィナーレでの演奏をご依頼いただいたとき、「子どもたちにとって思い出に残る時間をつくれたら」という思いでお引き受けしました。これまで児童館や保育園などで演奏する機会もあり、子どもたちの近くで音楽を届けられる場に魅力を感じていたことも、今回出演を決めた理由の一つでした。 事前の打ち合わせでは、担当の方が希望する曲や当日の流れを丁寧に共有してくださり、とてもスムーズに準備を進めることができました。
特に、今回リクエストいただいた「ライラック」については、既存の楽譜がほとんどなく、ピアノとバイオリンの編成に合うように自分たちで譜面を探し、調整する工夫が必要でした。ですが、子どもたちが「聴きたい」と言ってくれた曲なら「ぜひ挑戦したい」と思い、前向きに準備を進めました。
また、今回子どもたちが一緒に歌いやすい雰囲気を作るため、「歌のおねえさん」のように場をリードする編成にしました。歌いだしのサポートがあれば、より会場が開放的になり子どもたちがより歌いやすいだろうと考えたからです。 本番では、子どもたちの元気な反応がとても印象的でした。「虹」「ドラえもん」などの曲では、会場中が自然に歌い始め、こちらが驚くほどの一体感が生まれました。最近の曲を元気いっぱいに歌う子どもたちの姿や笑顔が新鮮で、私たちも演奏中に大きなパワーをいただきました。
演奏後には、直接声をかけてくれる子が多く、その素直な言葉にとても心が温まりました。 今回の演奏を通して、子どもたちと近い距離で音楽を届けることの楽しさや温かさを改めて感じました。今後も、児童館のおまつりや地域のイベントなどで、子どもたちと一緒に音楽を楽しめる場づくりに関わっていきたいと考えています。

[サウンドドレス]
私たちはSound=音とDress=ドレスアップという意味合いをもち、音のドレスで空間を彩る非営利団体。メンバーは20人ほど。趣味からプロ、楽器講師、いろいろな楽器プレーヤー、編曲プロデューサーで構成している。コンサートや、イベントの企画依頼演奏、レッスン、レクチャーなどを実施している。



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