子どもたちの「夢中」を引き出す〜羽束師児童館と「と金の詩」が描く将棋の未来
- 伏見いきいき市民活動センター
- 49 分前
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25.6.5_羽束師児童館将棋クラブ
羽束師児童館×と金の詩
■令和7年度『羽束師児童館将棋クラブ』の活動レポート
羽束師児童館の将棋クラブは、月2回木曜日の午後に活動しています。昨年度(2024年度)の参加人数は13名でしたが、今年度(2025年度)は21名に増えました。今年度から児童館に隣接する京都南チャペルを借りて行っています。
今回は、と金の詩の大山さんをお招きし、6月の将棋クラブが始まりました。と金の詩の大山さんがプロジェクターで将棋盤を映しながら子どもたちに問題を出題すると、子どもたちは夢中で回答していました。後半の対局タイムでは、最初は緊張している子もいましたが、次第に積極的に大山さんに挑むようになり、「次も先生来る?」、「今度は自分もしたい!」といった声が聞かれ、将棋への興味がより一層高まる時間となりました。



■今回の取り組みを振り返って
羽束師児童館 館長 塩見さん、 酒井さん
酒井さん:将棋クラブを担当していますが、将棋の知識がないため、子どもたちに聞かれても本を見ながら「これはこうらしいよ」と伝えるしかない状況が続いていました。外部の方にお願いすることには多少の不安もありましたが、それ以上に困っていました。実際に大山さんが来てくださり、子どもたちからの質問に困った際、すぐに将棋盤を大山さんのもとに持って聞きに行ける環境は、子どもにとっても、とても良いことだと感じました。クラブ終了後、「先生に教えてもらいたかった」と話す子どもも多く、次に大山さんに来られた際に質問するよう伝えています。
塩見さん:将棋盤を新しく購入したり、大山さんからの提案で対戦カードを作成したり、子どもたちが夢中になれるように準備を進めてきました。今年度(2025年度)、羽束師児童館では、子どもたちが遊びに没頭できるよう意識し、常に大切にしていることは、何よりも「楽しい」「夢中になれる」「これが好き」と思える遊びを見つけてもらうことです。
今回の取り組みを通して、将来的には外部の大会に出場した際に、羽束師児童館の子どもたちが上位に入るような結果を出せたら素晴らしいですね。
酒井さん:子どもから将棋を習いたい、やりたいという気持ちが伝わってきます。将棋を通じて、やりきる力や諦めない力を身につけ、3月の大会を目標にみんなが頑張れるようになってほしいと思っています。

[羽束師児童館]
伏見区羽束師地域にあり、館庭の「しばふ広場」がシンボルの児童館。昨年、開館40周年を迎え、現在は学童クラブに約160名の児童が登録している。乳幼児親子を対象としたクラブやヨガ、小学生を対象とした「アスレチッククラブ」や「将棋クラブ」など、子どもたちの「やってみたい!」を大切にしながら活動を展開している。
と金の詩 大山さん
羽束師児童館は、環境が素晴らしかったです。将棋ができる環境づくりを心がけているので、やはり「チャペル」という静かな場所で将棋ができるのはいいですね。
今回もプロジェクターに将棋盤を映し出し、約500問の中から詰将棋などさまざまなことを行いました。プロジェクターを使用しているのは、子どもたちを「飽きさせないこと」と「マンネリ化させない」がテーマなので、答えが分かっている分かっていないかは別として、すぐに反応してくれるのは良かったです。羽束師児童館はこれまでの児童館よりも将棋クラブの人数が一番多かったです。原石のような、磨けば光る子が出てくると思うと、。今後の対局が楽しみです。
今後の展望としては、私が携わっている児童館で将棋大会を一度開催してみたいですね。きちんと大会に挑めるよう1、2年指導し、現在繋がっている3つの児童館と羽束師児童館が連携し、4館合同の大会が開催できることを目指しています。

[と金の詩]
将棋インストラクターの資格を持つ講師が、初心者でも楽しく将棋を学べるよう、丁寧に指導する。伏見区内の児童館や幼稚園で指導経験のある講師が年齢に合わせた指導を行うなど、子どもたちが安心して将棋に触れられるよう工夫しながら運営している。将棋のルールを理解している子どもたちには、実践形式のセミナーも可能。
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