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【伏見ローカル名鑑】久我地区社会福祉協議会_vol.1

最終更新: 3月6日

 今回ご紹介する河村さんは、仕事の関係(パリでの新聞特派員生活など)で約40年間地元伏見を離れていましたが、帰国後ふるさとを見て、地域貢献したいという思いが募っていたそうです。縁あって自治会長を引き受けた後、社会福祉協議会の会長となるのですが65歳以上が多い久我地区の高齢者が持て余す時間を有意義に過ごせるよう、常に「高齢者の方たちに何か出来ないか」と考えて活動しておられます。そんな河村さんが現在取り組むのは、いずれは地域の名産品に、と目論む「洛(らく)いも」栽培と対話を重視した「体操教室」でした。

       「久我(こが)地区社会福祉協議会」 会長 河村司郎さん



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「ランチタイムとおしゃべり茶論(サロン)」 

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━━まず久我地区社会福祉協議会の活動を教えてください。


 会長になってスタートさせたのは、高齢者の時間活用の場として、始めやすく集まりやすい「対話がメイン」になる取り組みでした。その中で力を入れているのが区民活動支援事業に申請した「ランチタイムとおしゃべり茶論」です。



━━取り組みを詳しく聞かせてください。


 従来から持て余す時間を解消するのはおしゃべりの時間だと思っていました。「うたごえルーム」「カラオケ」「体操教室」など年間約90回の社協の取り組みの後、帰宅せずに話に花を咲かせる参加者の皆さんを見ていたので居場所(憩いの場)の提供が大切だと考えました。

 ひとつのポイントは「洛いも栽培」です。「洛いも」と言うのは京都府立大学が開発した芋で、葉はハートの形をしていて窓際で育てれば弦(つる)が緑のカーテンとして光熱費削減としても役立ちます。また食べても美味しく、栄養もあります。



━━芋を使った取り組みをポイントにされたのはなぜですか。


 コロナ禍であってもひとりで取り組めること。また水やりなどで身体を動かす習慣づけになるのではないか、と考えました。



━━「洛いも」という名前は初めて聞きました、どうやって見つけたのですか。


 市のPR誌で見つけて、精華町の業者さんに当たって苗を入手しました。南米のタロイモに似ていて大きなものは10kgほどにもなります。大きく育ててランク付けをして表彰するなど取り組みに付加価値も付けています。

 いずれは農家の方も巻き込んで地域の特産品になれば良いなと思っています。食べて美味しく、栄養満点で、エコにも役立ち、密を避けた取り組みになる活動と良いことづくめで今では40人くらいが取り組む活動になりました。「芋を自分の手で育てるのも楽しい」と言って貰っています。

           住民さんが洛いもを栽培されている様子



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相次ぐコロナ禍での取り組み中止を乗り越えて…

人間関係を繋ぎ直すため目指すのは新旧住民の交わり

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━━伏見区久我というのはどんな地域ですか。


 「くが」と読む方も多いのですが「こが」というのが正しいようです。伏見区ならではの特徴として昭和40年代前半の宅地開発を経て急激に人口増加したことが挙げられます。そのため新旧住民の間の交わりが薄くなりがちで地域の風土や文化が継承されない心配がありました。ようやく人を集めて色々な取り組みを行っても、コロナ禍で休止となり、不満や不安が膨らんでいく中、おしゃべりを中心にした集いを企画しました。



━━実際はどんな取り組みになったのでしょうか。


 「高齢者すこやか体操教室」として活動をスタートさせました。始めは会場に机・椅子やお茶を用意して自然な集いを企画しました。これまでは雑談などの場がなかった事に気づいていたので、立ち話や憩いなど住民のコミュニケーション作りを意識して高齢者の体操教室をスタートしました。身体だけでなく頭の体操も取り入れて工夫しています。

 ただ他のいずれの取り組みも女性の参加率が約9割と高く、男女に偏りが見られます。「男の料理教室」といった講座を開くなど工夫は絶えず行います。

               換気にも留意した体操教室



編集後記


 「高齢者はおしゃべりを求めている」と言う河村さんは、地域の融和を大きな目標にしています。経歴を尋ねると、なんと新聞社の特派員としてパリで活躍されていたそう。当時は伝書鳩での原稿のやり取りも珍しくなかったと聞き、さらに驚きました。


(市民ライター 西村達也さん)

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