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【UTTOCOな人】小笠原 翔さん Sho Ogasahara_vol.17 2016


あるときは写真家、あるときはデザイナー、そしてまたあるときはお店のプロデューサー。かつては、上京区でクリエーターが集る場としてシェアハウスを運営し、現在は藤森で仲間たちとシェアハウスをしておられます。そんなさまざまな顔を持つ、小笠原さんにお話を伺ってきました。

デザインだけでなく、アートだけでもない

Q:DESIGART(デザート)というユニットを組んでおられますが、どのような活動をしているんですか?

写真撮影やデザイン、鞄づくりなどをしています。鞄づくりは相方の北村くんがメインでやっていて、僕は写真や広報を手伝ったりしています。写真は僕がメインで、建築や展覧会の記録撮影、音楽ライブ、パフォーマンスの撮影などが多いです。たまに結婚式やハロウィンパーティの撮影なども友人に頼まれて撮影していますね。笑 

お店づくり、プロダクトデザインもしていて、作家さんと話をしながらお店で使う食器やお箸、家具などの製品を作ってきました。webデザインもやっていますし、できることはなんでもやっています。笑

DESIGART http://desigart.net/

Q:お店づくりという言葉が出てきましたが、伏見区の京町通りにあるEat&Thingsも小笠原さんが中心となり作られたそうですね。どのような場所なんですか?

お店のサブタイトルを「提案し、つながる食堂」としているように食を中心としたライフスタイルの提案をして、お店とお客さんがつながるだけでなく、お客さんが様々なモノやコトにつながり、共有してもらえる場所を目指しています。

もちろん人と人のつながりが生まれ、地域のコミュニティースペースとして機能していけたらいいですね。

お店のロゴは木工で使用されるチギリをモチーフにしています。チギリが木と木をつなぐために使われているように、お店のコンセプトでもある「人と人や、人とモノをつなぐ役割の場所」として、ここをつくっていきたいなという思いを込めています。

Q:お店の中でおこった出来事でなにか印象深いことはありますか?

お店に来てくれているお客さんで事業を立ち上げた方がいて、話していくうちに、お客さん同士がつながって仕事を紹介し、そこに転職するということがありました。どんどんそんなつながりをつくっていけたらいいですね。お店があるエリアだけじゃなく、伏見区、京都というようにまち全体が盛り上がるといいなと思っています。

(お店で使う徳利とお猪口をスタッフ、作家さんと共に協議中。)

まちに触れて、まちを知る

Q:デザインをされていて、今はまちづくりもされていますが、地域やまちを意識し始めたきっかけはありますか?

お店の改装をしている頃、近所のおじいちゃん、おばあちゃんが「なにしてるん?」と話しかけてくれました。話していく中で、すごく歴史に詳しいおじいちゃんがいたり、染めをしている職人さんがいたりして結構おもしろい人が多いなと感じました。

お店をやろうと考えていましたが、近所の方々と話す中で『つながり』というコンセプトが明確化してきて、ものづくりをしている人たちと関われる場所と雰囲気がつくれたらいいなと考え出しました。藤森商店街の100円商店街の竹とんぼでギネス挑戦という企画では広報として関わらせてもらったりと、地域とのつながりも少しずつ増えてきました。

Q:働く中、暮らす中で伏見というまちはどのように映っていますか?

伏見は人がいいですね。話しやすいです。学生時代に住んでいたところよりも、地元の人と話す機会や、ふらっと入ったお店の店主と仲良くなったりすることは伏見のほうが多いです。やっぱり、歴史もあってものづくりという文化もあるからか、親しみやすくて、商売人ぽいなととても感じます。

その反面、それがくすぶっているような気がしています。伏見といえば日本酒が有名ですけど、それが自分やまちとどうつながって、どのような活動をしているのかが見えにくい気がします。竹細工や老舗など、他にも認められるべきものがあるけれど、それがあまり発信されていないと感じています。そういうものを今後どのように広めて、人を呼ぶことができるのかということを考えています。

自分がわくわくする方向へ

Q:ご自身の中で大事にされていることはなんですか?

楽しいことをやっていたいというのが一番にあるので、自分がどうわくわくできるかということを大事にしています。「今をどう楽しむか」と考えると、その時々でやりたいことは変わっていきますね。

Q:これからやりたいことやなにか考えていることはありますか?

Eat&Thingsを作ったことをきっかけに、空き家を活用した企画に興味を持ち始めました。例えばお店の近くにある空き家を飲食店やゲストハウスにしたりと、まずはこの場所から展開することを考えています。

今はお店の二階を改装していて、そこでは展示と物販ができる空間を作っています。さまざまな企画で地域の人と交流していけたらいいですね。

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