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【伏見ローカル名鑑】ぱおぱおつながり_vol.4

更新日:2021年3月10日

 保育士・幼稚園教諭で3人のお子さんを持つ「ぱおぱおつながり」の代表の中川 真由美さん。当初「アーキテクトオフィス・リラブ」の子育て応援の新事業として2017年9月1日に「子育てホッとスペースぱおぱお」を開きました。お話を伺った際に、少し緊張しながらも温かい配慮と笑顔で迎えてくださいました。

          「ぱおぱおつながり」代表 中川真由美さん



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先生の立場じゃないと思うんですよね

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━━来られる方に中川さんはなんと呼ばれていますか?


 私は基本的に真由美さんと呼んでもらっています。私のことを先生と呼ぶ方がいらっしゃいますが、先生ではないですとお伝えしています。私も子どもをすごく怒ってしまっていた時期もあります。そのため、「めっちゃ子どもを怒ってしまったんです。」という話を聞くと、自分もそのような時期があったことをお伝えできます。一方で、私ができていなかったことができている方がいると「すごい」とお伝えしています。先生の立場だとそのような会話はないと思います。



━━子育ての情報交換、相談や雑談、子供と一緒に楽しめるイベントも開催している

  「ぱおぱおつながり」でどんな活動があるのでしょうか?


 今後、繋がりがもっと増えるといいなと思っていることの1つがマタニティーヨガです。妊娠すると産婦人科に行くようになります。赤ちゃんが生まれて産後一か月健診で先生から「大丈夫です」と言われると嬉しいことなのですが、お母さんは定期的に通っていた病院の先生との繋がりが、そこで切れてしまいます。次に受診する際は、お子さんが熱を出したときなどでその場合は小児科です。そこの間少し孤独感がある場合もあります。

 そのため、マタニティヨガに来ていたママが、赤ちゃんが生まれてすぐの大変な時期に家から出ることができなくても、ぱおぱおのLINEで気になることを聞けるような環境をつくっています。そして、落ち着いたらお子さんと一緒にきてくださいねとお伝えしています。

 月曜日、火曜日と開けている時にママたちといろいろお話ししています。これは相談というより雑談です。一応、保育士や幼稚園教諭の資格を持っていますが、私も伏見という地域に住んでいる一人の住民です。「予防接種〇〇に行ったんですけど、風邪引いた時にはどこの病院行ったら良いですか?」など地域での子育ての話をしてます。基本子育てに関する話が多いです。子育ては正解がありません。


ぱおぱおでのイベントの様子。お母さんたちが楽しく過ごしています。



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ゆずり受けた「ぱおぱお」という名

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━━「子育てホッとスペースぱおぱお」ができたきっかけは何でしょうか?


 10年ほど前まで「地域の子育てステーションぱおぱおの家」は、大手筋にありました。私はそこに通っていました。しかし、ご都合でぱおぱおの家がなくなるということを聞き、とても残念だなと感じていました。

 それから7年ほど経ち、私たちで「子育て広場をやろう」という話になりました。主人には以前から、ぱおぱおを復活させたいと話をしており、子育て広場にすることも理解してくれていました。それなら、施設の名前に「ぱおぱお」を受け継がせていただこうということになりました。

 以前のぱおぱおは大手筋の金物屋「わだかつ」の和田登美子さんが管理されていたと聞いていました。和田さんにお願いに行くと「いいよ!そういうことで使うのなら使っていいよ。」ととても喜んでくださいました。



━━「ぱおぱおつながり」ができたきっかけは何でしょうか?


 伏見はお商売のまちでもあり、地域のお餅屋さん、農家さん、アクセサリー作家さん、布小物の作家さんなどがいらっしゃいます。

 そのような方たちが自分たちのお商売を盛り上げることに加えて、地域のお母さんたちもサポートしたいという想いで集まられたのが「ぱおぱおつながり」です。



━━ぱおぱおの歌の由来は何でしょうか?


 「ぱおぱおの歌」というのは元々大手筋のぱおぱおの家で歌われていた歌です。私が今の場所で、ぱおぱおをスタートさせるとなったとき、以前、ぱおぱおでお手伝いしていた方が「ぱおぱおの歌」の楽譜を持ってきてくださいました。とてもありがたかったです。いろいろな人と出会うことができ、みんなが受け入れてくれることがとても嬉しかったです。



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産後すぐにお母さんをケアできる場を

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━━今後もおばあちゃん家という感覚の場にしていきたいのでしょうか?


 みんなで子育ての経験談を話していても、子育てにおいて絶対的な正解というものはないと感じています。その子によっても違いますし、お母さんの考え方も違います。ここの場所としては、「なんでも喋ってほっこりできるおばあちゃん家のような雰囲気の場」を保っていきたいと思っています。また、産後すぐのお母さんをケアできる場も作りたいと思っています。

 「産後デイサービス」という言葉があります。助産師さんに赤ちゃんを見てもらい、お母さんはゆっくり休めて、自分のことができるデイサービスみたいなものです。それを午前10時から午後2時だけでも、つくっていくことがとても必要だなと思っています。



編集後記


 企画をしてくださった伏見いきいき市民活動センターの谷口さん、柴田さん、藤本さん、講師をしてくださった北川由依さん、インタビューを受けてくださったぱおぱおつながりの中川真由美さんありがとうございます。

今回、インタビューをして新しいことを知ることができ、とても嬉しく思います。伝えたい言葉がたくさんあるのですが、抜粋してお届けしているのでご了承いただけると幸いです。


(市民ライター 西田悠人さん)

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