伏見いきいき市民活動センターのお近く、伏見郵便局のすぐ隣に『伏見センター』という施設がオープンしているのはご存知でしたか?伏見センターのセンター長、入江さんにお話を伺ってきました!
Q、伏見センターはどんなところですか?
4階建ての3階部分は、要支援等の元気な高齢者のみなさんが、クラフトや料理などをして活躍されているデイサービスセンター「つどいば」。2階は放課後等デイサービスの「第二にじっこひろば」。1階は訪問介護、居宅介護の「伏見センター」と、京都市障害者地域生活支援センター「ふかくさ」の事務所が入っています。
障がいや高齢の垣根をなくし、「もっと、ずっと、この町で住み続けたい」をお手伝いするというのがわたしたちのコンセプトです。
3階のお年寄りのみなさんが、2階の子どもを自然と気遣ったり、子どもが自然と3階のお年寄りのところに遊びに行ったり。そんな自然な循環をつくっていきたいですね。
気軽によって頂ける施設を目指していますので、気になったみなさまはぜひフラッとお越し下さい!
Q、福祉の仕事をはじめたきっかけは何だったのでしょうか?
福祉の仕事って福祉の事をしっかり学んで、とても真剣に考えておられる方が入ってくるイメージがあると思います。 しかし、私は実は「福祉!」という感じで入ってきていないんです。(笑)
もともとは車が好きで、車の仕事に就こうかなと思った時もあったくらいです。 大学で福祉を学びましたが、どちらかというと高校出てすぐ働くというよりも、もう少し時間がほしい所があり、両親もゆるしてくれたので大学に進みました。
その際は、教育学部も、心理学部も経済学部も色々受けて、たまたま福祉の学部に受かったのが、きっかけだったんです。
大学を出てからフリーターをしていたんですが、しっかりした仕事に就こうと思い縁があったのが現在の京都老人福祉協会でした。なので、中途採用で福祉の現場に入ったんです。
当時は「介護は女性の仕事」という雰囲気もあり、「ひとりは男を入れてみよう」というタイミングでもあったようで、めぐり合わせですね。
しかし、最初は「福祉を勉強してたんやろ?」と言われてしまうくらい、基礎知識が不足していることを感じた事もあって、大変でした。辞める根性がなかったから続けてこれた面もあるかもしれません。(笑)
Q、福祉の仕事ではどんな事を経験されてこられたのでしょうか?
めぐり合わせがあって、これまでいろんな仕事をさせてもらいました。 特養、ショートステイの専用施設や小規模多機能介護施設、サービス付高齢者向け住宅など色々経験しています。
立ち上げから関わった施設もあり、高齢分野に関して一通りは経験してきました。 その後、地域連携推進室という部署が作られ、外部の事業所から利用者さんを法人内サービスにコーディネートする窓口係になりました。
しかし、やっぱり利用者さんと直接お話をしたり、ケアを行うのは現場のスタッフ。現場から遠い立場でコーディネートすること自体に歪みがあると気付いてから、自分は現場の応援をする立場で法人内の事業所に関わらせてもらっていました。
なので、伏見センターのスタッフにも、いろんな他の現場を見てもらって、制度の枠や既存の考えに縛られず面白い事を考えていってもらいたいと思っています。
Q、福祉の仕事は、社会的な重要度は増す一方ですが、若者からはしんどい仕事という印象が持たれがちです。福祉の仕事のイメージについてはいかがでしょうか?
社会的には、高齢者は増える一方で、担い手は確実に必要になっていくことが予測されています。 しかし、息子に介護職を勧めるのか?と聞かれると待遇的には悩んでしまう所があるのは事実です。
財源は介護保険等の公費ですので、厳しい状況があるのはわかっていますが、もっと待遇も含めて世間一般の介護イメージを良い方向に転換できるように頑張っていかないといけない面があります。
京都老人福祉協会はこの分野では大きい法人ですし、様々な取り組みをしている分、自分の関心を活かすチャンスがたくさんある法人でもあります。
福祉をトータルで考えることのできる環境で挑戦したい若者や、他業種を経験された方などがもっと福祉に入ってきてくれるといいと思います。
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