高齢者ふれあいサロンを利用する皆さまから、昭和の思い出話として、伏見いきいき市民活動センター前を通る24号線、竹田街道に昔、路面電車(京都市電)が走っていたことを聞くことがあります。 明治28年、京都電気鉄道により京都駅から伏見油掛町まで、日本で初めて電気鉄道が敷設されました。 その後、京都市内を縦横に張り巡らされた京都市電の一路線 ”伏見線 ”(大正3年から中書島まで延伸)”稲荷線”として昭和45年(1970年)3月に廃止されるまで、市内と府南部の主要都市である伏見を結ぶ庶民の足として重要な役割を果たしていました。(京都市電の全線廃止は昭和53年9月30日)
そんな市電の足跡を訪ねて京阪中書島駅、大手筋周辺、市電の旧線路道を歩いてみました。 京阪電車の中書島駅改札のすぐ横が京都駅と稲荷方面へ行く市電の発着場所で、そこから竹田街道を北へ大手筋交差点に向かって進みます。下油掛町の”伏見駿河屋”角に「電気鉄道事業発祥の地」の石碑が設置されていました。 大倉酒造昭和蔵前を通って、肥後町からさらに現在京都市バス81系統が通っている一方通行(まさにそれが市電の線路道)を北へ進み、棒鼻辺りから24号線をまっすぐ京都駅へと走っていたようでした。
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