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伏見いきセン事業紹介 子どもの居場所作り事業- Localship Education -

 伏見いきセンでは、3年前から地域の小学生を対象とした「地域のことを知り、地域をもっと好きになる」、Localship Education事業を展開しています。今年は、子どもたちが地域で働く大人に取材するイベントを年3回実施しました。取材を通して、子どもの目線から地域のおもしろさを切り取ってもらいました。


 第1回目の「本物の新聞記者さんの仕事を知ろう!」では、京都リビング新聞社の記者の方をお招きし、新聞のレイアウトや記者としての心得について教えていただきました。子どもたちには、遊びながら新聞について知ってもらうために、新聞レイアウトパズルに挑戦してもらいました。パズルに挑戦中、子どもたち同士で教え合う場面もあり、楽しんでいる様子でした。パズルの後は、実際の新聞に触れる「まわしよみ新聞」を行いました。新聞からお気に入りの記事を2つ選んでみんなに紹介し、模造紙に貼り付けます。記者の方からアドバイスをもらいながら、目を引いた記事を切り貼りし、たくさんコメントや絵をつけてくれました。


(新聞レイアウトパズルに挑戦する子どもたちの様子)

 第2回目の「記者になってまちに取材に出かけよう!」では、第1回目で学んだことをベースに、地域へ取材に行きました。今回、取材先としてお世話になったのは伏見区にある神社「城南宮」さんです。794年、京都が都となり平安京が誕生しました。その都の南側を守る神社としてつくられたのが城南宮です。神主さんの案内で正しい参拝の方法を教えていただきました。まず、参拝前に手水舎で手と口を清めます。体を清めた後は、いよいよ本殿へお詣りです。神主さんと同じ動きを真似するものの、なかなか鈴がならなかったり、きょろきょろしたりと子どもたちは少し慣れない様子でした。そのあとは、子どもたちが神主さんへの取材に挑戦。子どもたちは事前に考えてきた「城南宮の

御神紋(ごしんもん)はどうして太陽、月、星なんですか?」「神主さんのお仕事はどんなものがあるんですか?」といった質問を一生懸命、神主さんに聞いていました。子どもたちが次から次へと神主さんに質問をしている姿にスタッフも驚かされました。予定時間を過ぎてしてしまうほど、たくさん質問をしてくれました。また、夏のお祭りで感じていた疑問を質問してくれる子がいたり、城南宮について知っていることをスタッフに話してくれる子がいたり、子どもたちが城南宮という場所を、地域の大切な場所、歴史ある場所と認識していることが伝わってきました。


(神主さんから手水の作法を教わっている様子)


 第3回目の「取材をもとに新聞をつくろう!」では、子ども記者が城南宮で行った取材の内容をまとめて、オリジナルの新聞を作成しました。取材から1週間ほど経っているため、前半はクイズ形式で取材のおさらいを行いました。また、第2回目のイベント終了後にお家で親御さんに城南宮についてクイズをした話をしてくれる子もいました。地域に足を運び、話を聞くことで地域をさらに身近に感じ、思わず誰かに話したくなっている様子が見受けられました。


 おさらいの後はいよいよ新聞づくりです。今回はみんなで1枚の新聞を作りました。まず、レイアウトはどの部分を誰が書くかを決めました。次にそれぞれが書きたいテーマを決め、テーマに合った写真を選び、文章を書いていきました。最後は、色鉛筆を使用して見やすくなるよう綺麗に仕上げました。イラストを描いたり文字の大きさを工夫したりと、第1回目の新聞記者の方のお話を思い出しながら、手を動かしていました。子どもならではの感性が詰まった素敵な新聞になりました。


(子どもが取材したことをまとめて新聞を作成している様子)


 このイベントを通して、子どもたちが少しでも地域の魅力やおもしろさを感じてくれていれば嬉しいです。完成した新聞は館内に掲示しておりますので、ぜひご覧ください。


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