【UTTOCOな人_Kyoto edition】杉浦 悠介さん Yusuke Sugiura_vol.18 2016
- 伏見いきいき市民活動センター
- 2016年11月25日
- 読了時間: 5分

愛知県豊橋市出身の杉浦さん。2016年6月現在は立命館大学の学生さんです。
子どもの頃はテレビが大好きで、バラエティ番組などを見ながら
将来は「こんなおもしろいう映像がつくりたい」という夢を持ち、 立命館大学に入学。映像学部に入ったそうです。
しかし、大学では最初は基礎的な学問の日々で、
得た知識や実際に動画を創るという機会が
中々訪れない日々。また、映画などは思った以上に
作品をつくるまでが難しい。
そして周りにも実践がしたくてウズウズしている
友達も多かったそう。
そんな中でスタートしたのが京都お化け屋敷大作戦。
まずはこちらの動画をご覧ください。
京都お化け屋敷大作戦
杉浦さんはまさに「映画をつくっているイメージ」で、
お化け屋敷に取り組んでおられます。
■友達とはちょっと違う仲間だからいい!
そんな杉浦さんの取り組みは、最初は本当にひとりではじめられました。
最初に集った仲間は実は「初対面」。
大学で出会う友達ではなく、「お化け屋敷がやりたい」という
思いでつながれる仲間を募るため、あえて1人でスタート。
まずはTwitterなどのSNSで呼びかけをスタートしました。
するとお化け屋敷をやりたい人がひとり、またひとりと。
企画がすすむにつれ、リツイートなどで拡散していき、
最終的には当日スタッフも含めて100名規模の仲間が
集うように。
実は大学でもSNSについては勉強し、
「SNSは夢をかなえる事ができる」ということを感じ、
大事な事は「最終目的を共有できる仲間」であることだそうです。
しかし、もちろん初対面の方が集うので苦労もあったよう。
価値観のずれや、少人数の時に比べて、
人数が多くなればなるほど、
一人ひとりとのコミュニケーションは
難しくなっていったそうです。
それでも、最後まで頑張るメンバーは多く、
時期的にはてテストが近い学生も多い。
追い込みの時期はほとんど寝ていない日々の中で、
それでもやりたいから頑張れる。
「仕事量はそうとう多いのにみんな辞めないんです。」
チームのみなさんの打ち込みぶりを感じます。

映像作成の様子 京都お化け屋敷大作戦HPより
■お化け屋敷がツールになってきた!
お化け屋敷大作戦を通して、いつの間にか、
「お化け屋敷をやりたい!」という思いから、
「お化け屋敷はツール」という見方に変わってきたそうです。
「お化け屋敷で学生と商店街をつなぐツールで、 商店街のよさに触れてもらいたいと思っています。」
と杉浦さん。
最初はお化け屋敷に固執していたそうですが、
少しずつ商店街への思いや、親近感が湧いてきたそう。
「商店街の良さは人情味ですね。期間中うまくいかない中でへこんでいたら、
うな重を差し入れて頂いた時は本当に嬉しかったです。」
もちろん時には衝突することも。
お化け屋敷の行列が想像以上に伸びてしまって
運営はパニックになり商店街から怒られたり、
電気の問題で「火事になったらどうすのか」
と注意されることもあったそう。
最初は商店街でおもしろい事をやろうとしているので、
もっと喜んで受け入れてもらえるんじゃないかと
思っていたのに、なぜ怒られるのかと悩んだ事も。
「でも、そこで支えてくれるのも商店街のみなさんでした。」
いきいきとしている三条商店会の協力で、
実験的な事もどんどんできています。
「1年目は商店街のみなさんからも不安の声も頂きましたが、
今では三条商店会のホームページに何も言わなくても
載せていただいてます。笑」

第1回ではメディアも着目(京都お化け屋敷大作戦HPよりより)
■お化け屋敷をやったから見えてきたもの
お化け屋敷がツールになってきた!と言われる杉浦さん。
お化け屋敷だからこそ見えてきたものも多いそうです。
「お化け屋敷というコンテンツは若者向け。若者向けの商店街の
お店にリピーターができたという話も聞いています。」
こういう話を聞くと「商店街活性化」のためにやってきたのかと
思いますが、それは後からついて来た話の側面もあるよう。
「商店街に実はすごい人がいる、老舗みたいなところにも、
この機会に入れると面白いし、2回目の昨年のお化け屋敷では、
商店のみなさんの人柄を知ってほしいと思うようになりました。」
2回目にはとても人気になったお化け屋敷。
待ち時間が4〜5時間もでてしまったようです。
そこを逆手にとって、商店街クイズとして、
「◯◯のお店の今日のさんまはいくら?」
「理事長にじゃんけんで買ったら〇〇が!」
といったイベントを実施しました。
■大事なことは…

商店街はこのようなところ(京都お化け屋敷大作戦HPより)
取り組みをしていく上で「まず自分たちが楽しもうよ」
という気持ちを大事にしているという杉浦さん。
「メンバー集めると、いろんな観点の人が集まり、
動画やクリエイター、ものづくりとか、得意を
持ったヒトたちが融合していくんです。
職人たちが集ったチームはまるで7人の侍です。笑」
そんな職人たちをまとめてきた杉浦さんは、
組織をまとめる事に関心が高まってきたそう。
当日スタッフも含めれば200人を超える人が
関わるこのイベント。
自分自身も専門職からディレクターになっていった
気分を味わいながら、今後もこういうサプライズ、
人をよろこばせる事を大事にして、将来を
考えていきたいと語ります。
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