京都には様々な伝統があります。そのなかでも京野菜は京都の伝統の1つです。
今回は九条ねぎなどの伝統野菜の生産、加工、販売を行なっている農業生産法人こと京都株式会社で広報の仕事をしている山田沙矢香さんにお話を伺いました。
Q.どういったお仕事をされているのですか?
私たちは伝統野菜の九条ねぎという京野菜を扱っています。1300年前からある九条ねぎですが、最近は広まってきたとはいえ、まだまだ知らない人が多いです。
京野菜というブランドで高価な印象をお持ちの方もいらっしゃることや、「どこで売っているのか、京都に行かないと買えないのか」と分からないことも多いですよね。
九条ねぎの魅力は、甘味があり風味もよく、からみが少なくて葉はすごく柔らかいことです。食べごたえがあり、実際に食べてもらうとそのおいしさがお分かりいただけると思います。そういったおいしさを伝えていきたい、もっといろいろな方に知ってもらいたいと思っています。
また九条ねぎの生鮮品だけでなく、加工品としても商品化して日常に取り入れてもらうことで、幅広い世代の方々に九条ねぎを知ってもらいたいと考えています。ブランド野菜を日常に取り入れてもらい、より上質な食の時間を過ごしてもらいたいという思いがあります。
こと京都には農産部、加工部、営業部の3つの部署があります。九条ねぎを自社で生産しており、農産部が暑い中、雨の中、作ったねぎが加工部で製品化され、畑、加工とバトンが繋がっていってお客様のもとに届きます。
それぞれの部署でミッションがあり、役割を果たすことで、伝統の京野菜を守っていきます。こうした部署間のつながりが、こと京都にはあると感じます。「伝統」は京都にたくさんありますが、こと京都は京野菜に特化していることに自信をもって楽しくやっています。
私が所属する営業部において、広報の役割は幅広いです。インタビューや展示会に出展してお客様と直接お話しをしたり、社内外の広報誌やPOPづくりなど、人が目に入る情報はすべて広報で作っています。
見た方が「どんな印象を受けるか」を研究するために、自分自身美術館に行き現場を見ることで、情報を知り、自分の成長が会社にもつながっているなと感じます。
自分でどんどん挑戦していくことのできる環境があるのです。
Q.なぜ広報の仕事を選ばれたのですか?
「言葉の使い方や表現の仕方によって相手側の受ける印象が変わることがある」と思います。自分で発信することでどう受けてもらえるかは、実際には目には見えない結果ですが、自分自身様々なスーパーに行ったり、デザインの幅を広げるために実際学んで体験したことを表現することができるので、楽しく感じています。
写真やものを作ることが好きだったということも広報を選んだ理由の一つです。中で作業をすることもあるし、外に出ることもあります。会社も常に変化していて飽きることはありません。社外の方やお客様との交流もあります。
次世代を担う子どもたちへのメッセージ
今、高齢化によって農業をする人が減っています。だからこそ、農業の面白さや魅力を発信し、野菜は人の口に入る物であることから、「味」というものを追求し美味しいものを作っていくことが大事です。京都の伝統野菜をこと京都が守っていく事につながると思います。
子ども達には、こと京都を通して、野菜、農業の魅力が伝わるといいなと思っています。また、京都の伝統を子ども達に伝え、守っていく方法の一つになればいいと思います。
☆山田沙矢香さんの「ここがファンタスティック!!!」
山田さんは広報の仕事を一人でされています。これを聞いた時はとても驚きました。仕事を楽しもうとすることも大事だとおっしゃっていて、今回お話を伺って、山田さんは本当に仕事を楽しんでいられるのだなと感じました。
どのような言葉で発信していくか、常にアンテナを張っていてとても熱心に仕事に取り組まれています。
京都の伝統の1つである九条ねぎをたくさんの人たちに知ってもらいたいという気持ちがとても伝わってきました。
Fantasticな企業
企業名:農業生産法人こと京都株式会社 インタビュー:営業部 山田沙矢香さん ホームページ:https://www.kotokyoto.co.jp/ 取材日:2018年1月17日
------------------------- 学生ライター企画記事 龍谷大学政策学部Ryu-SEI GAP学生チーム もりもり☆キッズ執筆
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