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【UTTOCOな人】馬場 信二さん_vol.27 2018


 伏見のまちへの思いをざっくばらんに出し合いながら,議論を深め,区民主体のまちづくり活動につなげていくことを目的に伏見区が開催している「伏見をさかなにざっくばらん」(愛称:ふしざく)。ふしざくのチームの1つであり、多世代の居場所づくりに取り組んでおられるのが「チーム街コミ」です。今回はそんな素敵な取り組みをなされているチーム街コミの馬場さんにお話を伺いました。

多世代が集う居場所へ

Q:今年5年目を迎えられた「チーム街コミ」とはどのようなチームなんですか?

 チーム街コミは、“街コミュニケーション”を略したもので、地域の高齢者や子ども、学生などの様々な世代の居場所づくりをおこなっているチームなんです。私がふしざくに関わるようになったタイミングでちょうど世間では高齢化社会の到来が騒がれていました。私も定年退職した高齢者の1人でしたので、「これから高齢者が増えていくんやったら、高齢者が活動する場所がないとアカン」という思いがありました。

 「高齢者の居場所をつくることによってまちのコミュニティが広がり、広げていくことによって高齢者の活性化を図れるのではないか」と考えたのがチームをつくったきっかけでした。

 最初は高齢者を対象にした活動をしていたんですが、今は子どもたちも対象にした活動をしています。

Q:居場所づくりをしていきたいとお話しいただきましたが、馬場さんが考える居場所とはどのようなものですか?

 居場所というものをあまり大きく捉えるのではなく、各地域ごとでいいので本当に楽しめる場所。その地域で活動していたら楽しいと思ってもらえるような場所を、たくさん作っていくことだと考えています。それが結果として伏見のまちづくりにも繋がっていると思います。

Q:具体的にはどのような活動をされてこられたのでしょうか?

 高齢者の居場所づくりからスタートしたので、やはり高齢者が快適に過ごせる雰囲気をつくらなアカンと思い、高齢者を対象としたイベントを各地域で実施していきました。最初から地域でコミュニケーションをとろうと思っても難しいです。しかしそこでイベントをすると不思議と地域の人たちが集まってきて、社会福祉協議会の方や民生委員をされてる方などが来てくれるんです。みんな集まってくれるんですよ。

 それを、伏見全域でやろってはどうかと思い、桃山、深草、淀、羽束師、醍醐の地域でイベントを実施しました。

 あとは、私たちのイベントの出し物では絶対にプロに頼らずに、学生さんに落語やマジック、演奏をお願いしています。高齢者は学生さんが大好きやから、どこにいっても喜んでもらえる。参加者の人はみんな楽しんで若い人らと会話してはりますよ。

多世代で挑む

Q:いろいろな大学のサークルやゼミの学生たちとも活動されておられますが、馬場さんからみて学生と地域でやる良さはどういったものがありますか?

 学生さんとやらせてもらう良さは、「若さをもらえること」と「豊かな発想」です。

 これは私らがおよびつかへん豊かさと、新鮮さがあると思います。なので企画する段階から私も入れてほしいって言ってくる学生さんになってほしいです。やっても失敗するかもしれないですが、失敗したら失敗したで経験になる。だからこそ、当日だけの関わり方じゃなくて、深く関わって一緒にやってくれる方は大歓迎ですね。

Q:今後挑戦していきたいことはありますか?

 子ども食堂を地域でできるシステムをつくりたいです。

 今の目標で考えると、各地域で高齢者同士が相互支援することができ、かつ高齢者と現役子育て世代が交わり、地域で支えあえるシステムをつくりたいです。これが今の最大の目標です。

 最初は行政機関の支援を受ける形になるかもしれませんが、できれば独立して稼げるシステムをつくったうえで運営していきたい。そこに高齢者も現役子育て世代も学生さんもみんな入ってできたら地域の良質な環境づくりができると思います。

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