第3回目のインタビューは初代KUWADATEメンバーの「矢野凌祐」さんです。
名前:矢野凌祐さん(23)
出身地:京都府
職業:銀行員
好きな女優:新垣結衣
聞いているとウトウトしてしまうような優しい声で、いつでも誰にでも分かりやすく物事を伝えてくれる、矢野さん。初代KUWADATEメンバーの中で最もクールでみんなのお兄さん的存在でした。
そんな矢野さんからいきセンでどんなことを学んできたのか、他愛もない話を交えながらじっくりお話を聞いてきました。
Q.いきセンで働くことになったきっかけを教えてください。
初代副センター長の田中さんと同様、働いてお金を稼ぐだけのアルバイトではなく、学びを活かしながらお金を稼ぐアルバイトを探していました。ちょうどそのタイミングで田中さんに声をかけてもらい、いきセンで働くことにしました。
Q.矢野さんのいきセンでの役割は何ですか?
主に研究やリサーチをメインに行なっていました。まちにある様々なデータを整理した上でデザインまでしていました。
話し合いの場でまちのデータを知りたいときに「どこからどのデータを引っ張り出したらいいか分からない」、「行政が出す統計データは数字が多く馴染みがない」という課題があると思います。そんな時に、一目で伏見のまちに関するあらゆるデータが分かりやすくデザインされたものがひとつの冊子にまとめられればと思い、「マチノモト」という事業を立ち上げました。
大学卒業と同時にいきセンも卒業だったので、残るメンバーに引き継ぎました。最近出来上がったと聞いてすごく嬉しかったです。
Q.いきセンで学んだことは何ですか?
先ほどの内容に出てきた「マチノモト」作成中に定量的分析の大切さが身に沁みました。本当に地域を良くするにはその地域の特性や基本的なデータを理解することが課題解決の一歩になると思います。何かをするときに、定量的、定性的どちらの分析も大事ですね。
Q.いきセンでの印象的なエピソードを教えてください。
行政のデータをエクセルに移しかえる作業です。本当にパソコンと向き合う日々でした。(笑) 移しかえるといっても、より可視化しやすくするために、グラフにしたり、クロス分析したり、いろんな組み合わせで分析しました。
大きく伏見区では少子高齢化の傾向がありますが、町単位でみるとかなり濃淡があります。高齢者が少なく子どもが多い町も存在することが分かり、しっかり調べると見えていないものが見えるのでとても面白かったです。
Q.いきセンでのやりがいはどんなことがありましたか?
全てにおいてやりがいを感じていました。一般的なアルバイトは、何のために誰のために働いているのかわかりにくく、お金のためだけに働く感覚が僕はありました。しかし、いきセンでは自分に任せられた仕事が何の役に立ち、誰のためになるものかが明確に分かる仕事内容のため、納得してできました。その上で給料ももらえたので、すごくありがたい環境で働かせていただけたなと思っています。
Q.いきセンでの経験を踏まえてどんな人になりたいですか?
素直な自分でいたいですね。この年になると偏見で物事を見てしまいがちなので、素直に物事を判断して発言できる人になりたいと思います。いきセンで培った真実を突き詰める力を大事にしながら、常に疑問を持ち、新しいことに挑戦していきたいです。
Q.現在行っている活動を教えてください
現在は京都の信用金庫で働き、預金の窓口対応をしています。窓口ではお客様との会話を大切にし、業務をしながら世間話をする時間がとても楽しく日々精進して働いています。