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【UTTOCOな人】戸田紳司さん② Shinji Toda_vol.10 2015


「UTTOCOな人 vol.10」の②です。①はこちらから

暴走族との対話によって、価値観の転換があったという戸田さん。それらのご経験や同友会での実践から、地域に根ざした企業のこれからの姿が見えてきました。

京都中小企業家同友会 伏見支部長へ
Q、京都中小企業同友会の伏見支部長を引き受けられたのはどういう経緯だったんでしょう?

「お前がしろ」って言われて引けなくなっちゃったんですよ。笑

伏見の立派な経営者のみなさんが集まる同友会です。その支部長ですから、人間力が問われます。

これがいいんじゃないか?と思っても、「何でお前の言うことをせなあかんのか」という事になっては何も進まないです。相手の思いを受け入れるとか、関係をつくるとか、私にとっては大きな課題でした。

これからのビジネスとコミュニケーション
Q、伏見いきセンではたくさんの学生が地域活動を頑張っています。彼らも大学を卒業し、ビジネスの世界に入っていきますが、ビジネスとコミュニケーションというものはどうなっていくと思われますか?

中小企業家同友会では、「労使見解」という言葉があります。この言葉は、経営者と従業員が本音で話し合えて、お互いあてにして、あてにされる関係です。共に成長する関係づくりです。

お互いがお互いにいい人生をつくっていくこと、そういうことを私たちはやっています。ビジネスとコミュニケーションの源流は労使見解という言葉だと思います。

労使見解って言っても難しい言葉で、中々普段は使わないので、「関係性」という風に言っています。会社が一丸となって目的実現に向かって進んでいくときに従業員との関係性は外せないことです。

Q、お互いにさらけ出すところから始まるんですね

自己開示するからこそ、本音でしゃべれるような関係になる。それでお互いに勉強して、当てにし当てにされ会社を大きくしていく。中小企業は人が財産なので、人を育てることを外してしまう事はできない。

地域にあてにされる企業になろう!
Q、戸田さんのこれまでの経験が、伏見支部の活動にすごく活かされている事が感じられます。そういう意味で伏見支部さんとして大事にしてる事って何でしょうか?

伏見支部で僕が大事にしてきた事は、同友会運動の一つのテーマです。国民や地域と共に歩む中小企業。地域にあてにされる企業になろうという事です。

学生さんや地域のみなさんの見ている中小企業は「中堅企業」だと思うんです。でも多くは中小というと「中小零細企業」なんですね。1600社ある同友会会員の平均従業員数は8人ほどです。

中小企業はやはり経営も厳しいです。適正利益をあげられる体質になっている所は中々ない。黒字体質づくり連続例会みたいなことを3年-4年くらいやってます。一つの支部の方針としてしっかりとした黒字体質企業をどう実現するかという事を考えています。

もうひとつは地域振興です。地域とどう関わっていくかをを常に問い続けています。伏見で様々な縁をつなげていき、1つの経営者団体として認知されるようになってきました。

この二つが大きな柱です。

Q、地域に頼られる企業になろうという所では、手応えはいかがでしょうか?

はい。伏見区役所・伏見区社会福祉協議会等とお話させて頂くと、地域に根ざした中小企業だからこそ求められている事がたくさんわかってきました。

例えば、災害時の避難場所の運営を機能させていくに当たって、地域では年配の方が多いので身体を動かす作業は困難です。私たちは地域に根付いているので、道路事情等をよく知っていて、社員が動くことは可能です。駐車場を貸したり、倉庫を提供したり、避難現場のニーズにあわせて避難所運営を間接的に支援していこうと考えています。

ただし、これらも簡単に赤字で倒産するような会社ですと動けませんので、やはり基礎として黒字経営であり続けることが地域にとっても大事だと思っています。表裏一体で両立しなければならないのです。

Q、私たちも災害時は各施設と連携をとり、災害ボランティアセンターに携わります。働く年代の力はとても大きいですね。

その部分の力になれたらと思います。伏見支部ではその必要性を強く主張していて、少しずつ皆で広げていこうといっています。

Q、地域へ向けての目線は、どのような所から変わっていったと思われますか?

私が思うに、リーマンショック以降、地域を知り、地域の人を雇用に結び付けないと生きていけないようになってきているのではないかと感じています。大企業と違い、地域に関わっていかないと経営は維持できないのです。

市民活動や地域とつながり、さらなる展開へ
Q、戸田さんから見て、伏見の地域活動や市民活動はどのように見えますか?

実はまだまだしっかりと接点を持っているとは言えません。ただ、障害者支援として彼らに仕事場をつなぐ活動はかなりやっています。

そもそも、同友会は運動体であり、中小企業憲章を制定して、中小企業が地域の安定に力を発揮していく事を目指しています。日本の将来をつくっていく団体です。憲章を実践に結び付けいく団体です。同友会は単なる異業種交流会とはここが違います。

その意味では地域と結びつき、ともに歩んでいく姿勢はいろいろな活動をされているみなさんと変わりません。

Q、最後に地域のみなさまや、読者の方へのメッセージをお願いします。

小さくても地域企業で働きたいと思われ、そこで働く事によって自己成長ができる。そこで働いていることに誇りを思える。自分が会社に貢献できていると感じられる。そんな中小企業でありたいと願っています。

地域との関わり方を私たちも模索しています。メッセージというより、地域のあり方を考えていく事を、これから一緒につくっていく存在として、私たちが地域から認められるように頑張っていきます。


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